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ICUにおける、看護師の研究に関するWeb調査 アンケート結果公開

ICUにおける、看護師の研究に関するWeb調査、ご協力いただきありがとうございました。
日本集中治療医学会@幕張で発表させていただきました。

協力いただいた方、心から感謝申し上げます。回答者の多くは研究に興味を持っていること、しかし、回答者が推測するには多くのスタッフは研究をしたくないと思っていること、研究の強制が広く行われていることがわかりました。詳細な分析では、スタッフが研究を行いたくない施設では、「研究を頻繁に強制されること」、「病院の属性(特定機能病院ではないこと)」、「看護師長が指導者であること」が多いことがわかりました。 細かなデータは取っていないので、それらの因果関係は不明ですが、まあ、そういう特性があるんじゃないかということが少しわかりました。

強制されるほどやりたくなくなる、というのはある意味わかりやすい結果だと思います。)不十分な指導のもとに、強制的に研究をやらせることが研究嫌いを増やしている要因だろうなと思います。私はやりたい人だけがやればよいと思っているのですが、やるならやるで、それぞれの興味に基づいて気持ちよくやりたいですよね。研究はそもそも看護業務時間には含まれていないわけですから。

また、ご協力よろしくお願いします。 

筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター ICU 卯野木 健

アンケート結果は下記のURLからご覧いただければと思います。

https://www.dropbox.com/s/u391cdbun4mfvlu/ICU%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6_180224.pdf?dl=0

論文紹介-ときどき更新されているので見てくださいね

集中治療医学会も終わりましたね。参加された方、どうでしたか?

JSEPTICホームページの看護に役立つ論文紹介
ボランティアの協力によって、ときどき更新されているので見てくださいね。感想もいただければ幸いです。
http://www.jseptic.com/nursing_paper/index.html

予定時間外のICU退室

イメージ
なんとなく、危ない気はしていました

だって、日中にはもう少しICUにいてもらおうって言ってた人ですし・・・
夜には病棟のスタッフ人数は少ないですし・・・
患者も突然の環境の変化に対処できるのか・・・



でも実際こんな結果を示されると余計、出しにくいような・・・
せめて、十分な申し送りとフォローアップをこころがけよう。

Gantner, D., Farley, K. J., Bailey, M., Huckson, S., Hicks, P., & Pilcher, D. (2014). Mortality related to after-hours discharge from intensive care in Australia and New Zealand, 2005–2012. Intensive care medicine, 40(10), 1528-1535.

患者へのパンフレット

やっぱり、患者に対するICUの情報は少ないかもしれない。
看護学生だってICUのことちゃんとわからないかもしれないし、そうだったら患者、あるいは家族がICUで何が行われているのか?患者に何が起こっているのか?をきちんと知るのは本当に難しい。気管挿管されてるから声が出ない、って説明されて、すっとわかる人ってそれほどいるのかかな?わかってないことって誤解を生むきっかけになるし、心配だと思う。

SCCM(米国集中治療医学会)ではホームページに一般市民用のページがあり、もちろんPICSの説明もある。
http://www.myicucare.org/Adult-Support/Pages/Why-Does-the-Patient-Look-That-Way.aspx

こういうの、すばらしい取り組みだと思う。患者は医療従事者が私たちだけがわかればいいって管理するものではないし、そもそもチーム医療の中心は患者だ。患者がよく理解することが大切。
日本でもPICSやICUで起こりうることに関して記述されたパンフレットとかが配られたらいいのにな。誰か作らないかな。作りたい人がいたら連絡ください。

Handoff?

1日にたくさん行われる申し送り、英語ではHandoffとして知られています。

みなさんの申し送りの内容って標準化されていますか。
国際医療安全目標、International Patient Safety Goals (IPSG)では、情報と責任の移譲時に行われる申し送り(Handoff)に、標準的な手法を設定することが求められています。
コミュニケーションエラーを防ぐという目的です。

これは送る内容をあらかじめ決めて(例えば疼痛、せん妄、注射薬、安全上の心配事など)、これとこれはあったらあることを伝える、ないならないと伝えるということです。これは看護師の勤務交代だけでなく、休憩交代などにも求められています。確かにコミュニケーションエラーによるインシデントって意外と多く、有用かもしれません。

なんてことを考えていたら、たぶん、米国では標準的になっている(かもしれない)、面白いものを見つけました。

Bedside Handoffです。

ベッドサイドで、申し送りを、患者も交えて行う方法です。どこかの雑誌で、海外では回診に患者や家族が参加するというのをみましたが。。

よくよく考えれば、医療安全に患者にも参加してもらう手法としては優れています。
これからどんな薬を飲むのか、点滴が交換されるのか、どんな点に注意が必要なのかが申し送りとともに患者とも共有できるのですから。
雰囲気を知りたければココ。英語なのですが、なんとなく雰囲気がわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=Leq_FV-gY7w

こちらはICU version
https://www.youtube.com/watch?v=BuxgqvPwbqw

いかがでしょうか。できる、できないは別にして面白いと思って紹介しました。

第二回JSEPTIC看護部会セミナーのお知らせ

第二回JSEPTIC看護部会セミナー 以下の日程で第二回看護部会セミナーを行います。 ふるってご参加ください。参加登録はまた追ってお知らせします。
期日:2015/12/26 場所:杏林大学附属病院内講堂 参加費: 3000円
内容(予定) 12:00-12:20 オリエンテーション 12:10-13:30 「教え方」について再考しよう―次世代教育のポイントは 「教えない」?! 政岡祐輝 国立循環器病センター手術室 佐藤智夫 兵庫医科大学病院ICU 辻本雄大 奈良県立医科大学病院ICU 13:40-15:00 医療安全の新たなシステムの根本とはじめの一歩 〜RRSをはじめよう〜 北里大学病院 RRT/RRS室 森安恵美ほか 15:10-16:10 臨床に活かせる研究紹介 筑波大学附属病院 ICU/ER卯野木 健 16:20-17:20

英論文

英論文を読むことは大切じゃなく、大事なのはベッドサイドだという意見をきいた。
日本語の論文だったらいいのかな?
重要なことは、ベッドサイドでどれだけ良いケアを行うかということは同意。しかし、そのためには情報は多い方が良いだろう。そのなかで、日本語、英語を分ける必要性はあるのか。英語が読めない以外に正当化できるだろうか。世界中、当たらしく出版される情報のほとんどは英語である。それを察知できなければ良いケアはできないのではないか。そもそも英論文とベッドサイドを対比していることからおかしいのだ。
EBMの議論の中でも、レベルはこれよりも高いが同じ種類の議論があったようだ。私が分からないのは英論文を読むことがベッドサイドに役に立つという感覚が持てないことだ。そこを繫げることが臨床家の醍醐味じゃなかろうか。