2017年3月12日日曜日

論文紹介-ときどき更新されているので見てくださいね

集中治療医学会も終わりましたね。参加された方、どうでしたか?

JSEPTICホームページの看護に役立つ論文紹介
ボランティアの協力によって、ときどき更新されているので見てくださいね。感想もいただければ幸いです。
http://www.jseptic.com/nursing_paper/index.html

2016年5月9日月曜日

予定時間外のICU退室

なんとなく、危ない気はしていました

だって、日中にはもう少しICUにいてもらおうって言ってた人ですし・・・
夜には病棟のスタッフ人数は少ないですし・・・
患者も突然の環境の変化に対処できるのか・・・



でも実際こんな結果を示されると余計、出しにくいような・・・
せめて、十分な申し送りとフォローアップをこころがけよう。

Gantner, D., Farley, K. J., Bailey, M., Huckson, S., Hicks, P., & Pilcher, D. (2014). Mortality related to after-hours discharge from intensive care in Australia and New Zealand, 2005–2012. Intensive care medicine, 40(10), 1528-1535.

2016年2月14日日曜日

患者へのパンフレット

やっぱり、患者に対するICUの情報は少ないかもしれない。
看護学生だってICUのことちゃんとわからないかもしれないし、そうだったら患者、あるいは家族がICUで何が行われているのか?患者に何が起こっているのか?をきちんと知るのは本当に難しい。気管挿管されてるから声が出ない、って説明されて、すっとわかる人ってそれほどいるのかかな?わかってないことって誤解を生むきっかけになるし、心配だと思う。

SCCM(米国集中治療医学会)ではホームページに一般市民用のページがあり、もちろんPICSの説明もある。
http://www.myicucare.org/Adult-Support/Pages/Why-Does-the-Patient-Look-That-Way.aspx

こういうの、すばらしい取り組みだと思う。患者は医療従事者が私たちだけがわかればいいって管理するものではないし、そもそもチーム医療の中心は患者だ。患者がよく理解することが大切。
日本でもPICSやICUで起こりうることに関して記述されたパンフレットとかが配られたらいいのにな。誰か作らないかな。作りたい人がいたら連絡ください。

2016年2月1日月曜日

Handoff?

1日にたくさん行われる申し送り、英語ではHandoffとして知られています。

みなさんの申し送りの内容って標準化されていますか。
国際医療安全目標、International Patient Safety Goals (IPSG)では、情報と責任の移譲時に行われる申し送り(Handoff)に、標準的な手法を設定することが求められています。
コミュニケーションエラーを防ぐという目的です。

これは送る内容をあらかじめ決めて(例えば疼痛、せん妄、注射薬、安全上の心配事など)、これとこれはあったらあることを伝える、ないならないと伝えるということです。これは看護師の勤務交代だけでなく、休憩交代などにも求められています。確かにコミュニケーションエラーによるインシデントって意外と多く、有用かもしれません。

なんてことを考えていたら、たぶん、米国では標準的になっている(かもしれない)、面白いものを見つけました。

Bedside Handoffです。

ベッドサイドで、申し送りを、患者も交えて行う方法です。どこかの雑誌で、海外では回診に患者や家族が参加するというのをみましたが。。

よくよく考えれば、医療安全に患者にも参加してもらう手法としては優れています。
これからどんな薬を飲むのか、点滴が交換されるのか、どんな点に注意が必要なのかが申し送りとともに患者とも共有できるのですから。
雰囲気を知りたければココ。英語なのですが、なんとなく雰囲気がわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=Leq_FV-gY7w

こちらはICU version
https://www.youtube.com/watch?v=BuxgqvPwbqw

いかがでしょうか。できる、できないは別にして面白いと思って紹介しました。

2015年11月24日火曜日

診療看護師?


みなさま

今話題の特定行為に関する研修制度ですが、混沌としているので、まとめていました。
まずは、いわゆる診断、治療の決定というようないわゆるNurse Practitionarですが、法制化が行われない中、日本でNurse Practitionarはどのような行為ができるのでしょうか。
ここに、NPを要請している大分の大学の特区(今までの法律にとらわれず新しいチャレンジを応援する仕組み)申請の回答があります。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kouzou2/hyouka/chousa/iryoubukai19/siryou2.pdf

あくまでも、診察し、必要な検査を自ら実施、指示、判断することは絶対的医行為(医師でなけれな危害を与えうる行為)と厚生労働省からは判断されています。これはNPだろうがなんだろうが、医師でなければならない医業との解釈です。
さらに薬剤の範囲を狭めたり、医師があらかじめ予測した範囲内の患者の診察をし、処方を行うことも医師法違反と厚労省は回答しています。

今回の特定行為研修は、診療の補助にあたる部分の中で、難易度の高いものを手順を用いて行うにあたって 研修を受けてから行ってくださいということです。これはあくまでも診療の補助の範囲であるという解釈であって、先ほど出た診察や治療にはあたらないという解釈です。なので、厚労省は10万人以上の養成を目的にしているのです。特殊な看護師を養成するのではなく、多くの看護師に、(いまもすでに行っているかもしれない)難易度の高い診療の補助業務を安全にやってほしいということだと理解しています。

一方、診療看護師という名称も公の場で用いられること事実です。あくまでの保助看法では、看護師が行えるのは「診療の補助」であり、診療ではないはずです。なので、大学院を卒業し、民間団体から診療看護師という資格をもらって、医学的には研修医より上であっても、診療はできないはずです。つまり、「診察し、必要な検査を自ら実施、指示、判断すること」はできないはずです。

こうなると、普通の看護師で特定行為研修を受けた人と診療看護師の2種類ができてしまいます。どう違うのでしょうか。後者は、おそらく、特定行為区分すべてを履修することが多いと思いますから、より多くの特定区分を大学院でとったひと、ということになるでしょう。あくまでも法的には。いずれにせよ、現在の法律上、後者は診療ができるということにはならないのではないでしょうか。あくまでも診療の補助です。 この診療の補助がどこまでかというのが難しいのですが。

国や看護協会の資格としては、診療看護師というものは存在しません。 特定看護師もありません。
しかし、ネット上では診療看護師、NP、特定看護師などの言葉があっちこっちに飛び交っています。診療看護師をとったら医師のように診断、治療の決定や侵襲的処置ができるかのように書かれていることもあります。また、ブログや、インタビューからは、画像診断の指示を行ったり、それを読影、治療を指示するなど、それは診療の補助ではないのではないかと受け取られかねない記述があります。混乱するわけです。患者からもそうですし、看護師からも混乱するという意見がたくさんあります。

この件に関しては様々な立場の方から様々なご意見、主張があるかと思います。とにかく、法に反せず、患者に不利益がないようまとまっていければいいなぁと思っています。







2015年11月14日土曜日

第二回JSEPTIC看護部会セミナーのお知らせ

第二回JSEPTIC看護部会セミナー
以下の日程で第二回看護部会セミナーを行います。
ふるってご参加ください。参加登録はまた追ってお知らせします。

期日:2015/12/26
場所:杏林大学附属病院内講堂
参加費: 3000円

内容(予定)
12:00-12:20
オリエンテーション
12:10-13:30
「教え方」について再考しよう―次世代教育のポイントは 「教えない」?!
政岡祐輝 国立循環器病センター手術室
佐藤智夫 兵庫医科大学病院ICU
辻本雄大 奈良県立医科大学病院ICU
13:40-15:00
医療安全の新たなシステムの根本とはじめの一歩 〜RRSをはじめよう〜
北里大学病院 RRT/RRS室 森安恵美ほか
15:10-16:10
臨床に活かせる研究紹介
筑波大学附属病院 ICU/ER卯野木 健
16:20-17:20
Share Your Presentation(公募)


17:20-17:30 まとめ
筑波大学附属病院 ICU/ER卯野木 健
Share Your Presentation発表者は参加費が無料になります。
応募者は卯野木まで連絡ください。(iwhyh1029@gmail.com)

プレゼン時間は7-9分です。

2015年11月8日日曜日

英論文

英論文を読むことは大切じゃなく、大事なのはベッドサイドだという意見をきいた。
日本語の論文だったらいいのかな?
重要なことは、ベッドサイドでどれだけ良いケアを行うかということは同意。しかし、そのためには情報は多い方が良いだろう。そのなかで、日本語、英語を分ける必要性はあるのか。英語が読めない以外に正当化できるだろうか。世界中、当たらしく出版される情報のほとんどは英語である。それを察知できなければ良いケアはできないのではないか。そもそも英論文とベッドサイドを対比していることからおかしいのだ。
EBMの議論の中でも、レベルはこれよりも高いが同じ種類の議論があったようだ。私が分からないのは英論文を読むことがベッドサイドに役に立つという感覚が持てないことだ。そこを繫げることが臨床家の醍醐味じゃなかろうか。

2015年10月31日土曜日

特定行為

特定行為が制度かはじまりましたね。これで、手順書による相対的な医行為が看護行為として行われるわけです。ただし、特定行為の中身は、今現在やっていることも多いものですよね。特定行為の理念的には、今やっていることをやってはいけないということではなく、より安全にするためのものということです。現場レベルでは分かりやすい説明ではないでしょうか。

これらは、特定看護師や診療看護師とはまったく違います。彼らは医師の指示なし、あるいは指示内で診断から治療の決定を行うことを目指していたりしてますので、限りなく行う行為は医師に近いわけですよね。多くの診療看護師、特定看護師が医局に所属していることからも、わかると思います。ちなみに、診療看護師や特定看護師はそれを支える法制度がないので、これから普及するであろう特定行為以外はやっていいことは既存の保助看法の範囲内ですので、診断や治療の決定をするのはまずいかと。

特定行為?には斜に構えていましたが、前述の趣旨から考えればどんどん養成するというのはいいじゃないですか。今でも看護師が不安ながら行っていることです。それにちゃんと教育すればいいのです。今後、ICU5年目は特定行為認証をうけてという世の中になるんでしょうね。



2015年7月25日土曜日

ICUでの記憶

久しぶりに論文紹介でも。


Burry L, Cook D, Herridge M, et al. Recall of ICU Stay in Patients Managed With a Sedation Protocol or a Sedation Protocol With Daily Interruption. Crit Care Med. 2015:1. 

プロトコルに従った鎮静管理 vs プロトコル+毎日の鎮静中断を比較した研究の二次分析。

人工呼吸患者を対象に、退室後にインタビューし、滞在中の記憶を調査しています。ICUでの記憶がない患者は、90日後では36%に及びます。ちょっと興味深いのは退室直後は覚えているけれど、時間が経つと忘れてゆくところ(当たり前?)。また、この研究では、結構浅めの鎮静管理+しっかり鎮痛をしているハズで、その中でも記憶がない患者が割といるってことも興味深い(後で述べるけど、使っている鎮静薬の影響もあるかも)。

十分に睡眠がとれたと応える患者は、3日後で51%、28日後で66%、90日後で71%でこれもなんだか時間が経つと多くなっていきます。

殺されそうになった、とか、幻覚、悪夢などの、いわゆる妄想的な記憶は、それぞれ、72%、70%、62%とこれも時間とともに少し少なくなる傾向。でも、72%もの患者が妄想的な記憶を持っているということは重要。

28日後の妄想的な記憶の有無をアウトカムとした多変量解析では、妄想的な記憶とICU滞在中のせん妄に関連はみられなかった、とのこと。せん妄のときの記憶はあまり多くのことが分かっていなく、今後の課題です。

この研究では、鎮静はベンゾジアゼピン系が使用されています。この辺は、結果になんらかの影響を与えているかもしれませんね。



2015年6月6日土曜日

JSEPTIC看護部会セミナー

ちょっと遅くなりましたけど、

JSEPTIC看護部会セミナーを行いました。
RRSのシンポでは、藤谷先生(東京ベイ)、森安さん(北里大学病院)を中心に現在の様々な形のRRSを紹介していただきました。

論文紹介は、卯野木、桜本(筑波大学病院ICU)より、研究を理解する上で必要な知識の教授をしながら、いくつかの論文を紹介しました。
新人教育では、赤間さん(東北薬科大学病院ICU)、和田さん(みさと健和病院HCU)、辻本くん(奈良県立医科大学ICU)、佐藤君(兵庫医大病院ICU)から発表していただき、現場レベルの、些細かもしれないけれどみんなが悩んでいることに関して共有しました。

その後のShare Your Presentationでは、関西でのネットワークを目指している佐藤さん(京都大学)、今中くん(杏林大学病院ICU)は抑制を少なくした経緯の紆余曲折を説明してくれました。新潟大学の加藤さんは、メンバーを代表して救命センターと病棟のコミュニケーションを発表してくれました。
東京ベイの小波本さんは、看護師主体のM&Mの取り組みを、国立循環器病センターの政岡さんには、勉強会をしない学習(おもしろかった!!)、最後に筑波大学の櫻本さんに、筑波大学ICUのかなりちょっとした取り組み(インシデント予言集、打刻漏れをなくす取り組みなど)を発表してもらいました。

思ったことは、こういう現場レベルの、正解はないけど、みんな同じようなことで悩んでるんだな、というようなことが共有できる会は有意義だなということ。また、そのことの解決策がShare Your Presentationにちょっとあったり(そういう解決も正解はないだろうけど)。
また、みなさん、Presentationがうまい!!全体的に若手の発表者が多かったのですが、すごく上手に自施設の取り組みをプレゼンしていただき、感激しました。

次回もぜひやりたいと思います。今回来れなかった方、ぜひ!

2015年4月11日土曜日

Re;理論と実践

知っている人も多いかもしれないが、
あるブログからのリンクをご紹介

http://blog.goo.ne.jp/druchino/e/114108baa85cf5656997aeb4b6b6bb8f

このブログのメッセージにあるように、
「何かをしたいと思う気持ち」を「何かが出来る」に変えて行く力はこういうことに依存しているのだと思う

毎日、地道に努力して、論文読んだり勉強したりして、そうやって考え続けている人
でも、ちょっぴり疲れてしまったりもしている人

このブログ読んでみて、ちょっと元気がでる・・・

(この道を歩いているのが一人ではない気がするからだろうか?そもそも道なんて人の往来が無ければ道にならないけど)

2015年3月1日日曜日

浅い鎮静に耐えられる場合、耐えられない場合

世の中、浅い鎮静が推奨されていますが、浅い鎮静に耐えられる場合、耐えられない場合があるような気がしませんか?

私の印象では、浅い鎮静に長期間耐えられる人は、呼吸不全の程度が軽く、慢性疾患を持つ患者です。これはあくまでも印象で、No Evidenceです。
耐えることができないのは、呼吸不全の程度が重い患者。耐えられる、耐えられないという基準として一番重要なものは、呼吸状態の悪化だったりするわけだから(これも印象)、呼吸状態が反映するのは当たり前なのかもしれない。

でも、慢性疾患は興味深い気がしませんか。長期的に入院している患者は、挿管中にも、時間の潰し方を知っている気がします。なので、あまり不穏にならずに過ごせる気がします。みなさんはどう思いますか?

どのような患者で浅い鎮静は難しい、って特徴が分かれば役に立つ気がするんだけどなあ。

2015年2月13日金曜日

患者に必要なのはファッション(一時的な流行)ではない

2014年度の集中治療医学会が終了した
早期離床がとにかく流行っていて、せん妄が相変わらず人気で睡眠などと絡めて語られていた

学会にいって気になったことを一つ

早期離床や早期リハビリテーションといっても、語り手によって定義は様々で
ベッド上のROMから、とにかく人工呼吸中に立ったり、歩行したりとさせよう、みたいな流れまで様々である。

共通しているのは「させよう」という雰囲気があるなと感じたこと
つまりそれは、患者主体ではなくて、医療の行い手主体の言葉

多職種協働や連携って言葉が飛び交っている割には、そのチームには患者が含まれていなくて、患者のやる気を支える支援や自分(セルフ)で機能を維持するようなプログラムも少なくて(無いわけではないし、実際にはボールなんかを使って工夫している)、より早くから立たせる、歩かせるをもっともっと・・・・

でもそれっておかしくないだろうか。
ことリハビリにおいては、協働や連携するチームメンバーに患者がいないのは致命的だ。
だって、立ったり、歩いたりするのは患者だ。
それもリハビリは患者がいままでのような自分の生活を、人生を取り戻す(失わないように)ために行うもので、そのために、一人ではできない部分を支えるためのリハビリ介入ではなかったか

1人の患者にガッツリ、狭義のリハビリ介入を行える時間は限られている。
午前20-30分、午後20-30分としたら1時間程度だ。

ファッションは時に行き過ぎる。
冷静に、患者にとって本当に必要な事が淡々と行われ、
患者の喜びが、我々医療者の喜びになればいいと思う
(写真はレディー・ガガの犬 アジアちゃんらしい)

2015年1月4日日曜日

睡眠とせん妄

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

早速ですが、最近、せん妄と睡眠に関する研究が出たので紹介ー。

一般的には睡眠障害とせん妄は、睡眠障害→せん妄→睡眠障害みたいに考えられていると思います。。。ここをもうちょっと考えてみます。
睡眠障害はせん妄の症状のひとつであるから、せん妄→睡眠障害はありだとして、睡眠障害がある場合、せん妄になるのか?よくよく考えると分からなくなってきませんか?実は少なくともICUの領域で睡眠障害がせん妄の「原因」になりうるのかはよく分かっていません。それを調べるには、せん妄に先行して睡眠障害があるか調べなければなりません。
で、それを調べたのがこの研究。

Kamdar BB, Niessen T, Colantuoni E, et al. Delirium Transitions in the Medical ICU. Crit Care Med. 2014:1.

ICUに一泊以上入室した患者223人で、毎日の主観的な睡眠状況と、せん妄に関して調査しています。
結果は、主観的な睡眠とせん妄への移行には関連がみられなかった、との結果です。ICUでは睡眠以外にも侵襲そのものであったり、鎮静薬であったり、せん妄と関連する因子がたくさんあるので、そちらの方が主な原因なのでしょうかね。また、今回はあくまでも主観的な睡眠状況なので、PSGなどで調べると何か違うのかな。まだまだ謎が多い分野ですね。


2014年12月16日火曜日

インタラクティブティーチングを看護教育に取り入れてもいいかも

久々の投稿ですが、今回は教育のe-learningの紹介です。

皆さんは病棟で行う学習会をどのように行っていますか?
パワーポイントを使って、講義者が一方的に受講生に説明するだけの学習会になっていませんか。
それでは受講生の頭の中には10%程度しか残りません。
また、教え方を知らない人がいくら指導しても、相手の頭にはほとんど残らないでしょう。指導者がスペシャリストであっても。

「じゃあ、どうすればいいの!?」

講義を双方に学びあえる場を作ればいいんです。受講生からの発言(得た知識をアウトプットさせる)させたり、ディスカッションさせることで、知識の定着率を高めることができます。

その教育について学ぶことができるe-learningがあります。
最近、看護教育学でも話題になっている東京大学の中原淳先生をはじめ、たくさんの講師が協力して立ち上げたプロジェクトです。

http://gacco.org
「インタラクティブティーチング」

そのテーマも「聞くだけの授業はやめにしよう!」という内容です。
興味のある方は一度覗いてみてください。すぐ活用できる教育の方法が満載です。




追伸:最近思うことですが、学会は誰のためにあるのでしょうか。学会は最新のエビデンスを広め、聞いた人がそのエビデンスを活用してよりよい看護を提供できるように働きかける集まりだと私は認識しています。しかし、教育講演を覗いても講義者が一方的に話をして終了というものが多いです。これでは聞いた人の頭には10%程度しか残らず、病院に戻ってもその知識を活用することは難しいでしょう。聞いた人の行動変化をさせるような講義を教育的にデザインしていく必要があるんじゃないかなっと勝手に独り言です。少なくとも私はそうしていきたい(TEDみたいな講義もカッコいいけどね笑)。

2014年11月6日木曜日

バイトブロックの装着基準について

経口挿管している患者は、挿管苦痛を訴えることが多い。それは、チューブ留置に伴う疼痛や呼吸器との同調性、話せないことによるストレスなど様々な因子がある。挿管チューブを噛み切ろうとする行為もこれらの苦痛を患者なりに表現している仕草である。挿管チューブは噛むことにより呼吸器からの酸素が途絶えてしまうこともある。医療安全の観点からこれを予防するためにバイトブロックがルーチンで使用されてきた。しかし、バイトブロックを装着すること事態が弊害を生むケースも少なくない。バイトブロックは口腔や皮膚を圧迫し、潰瘍の形成することがある。さらに、口腔ケアを実施するときに邪魔になり、十分な口腔ケアが実施できないこともある。そして、患者もバイトブロックがあること事態が不快であるという患者もいる。そのため、近年バイトブロックを外そうとする風潮がある。
JSEPTIC看護部のメーリングリストで先日このことについて情報を交換する機会があった。
「他の施設でバイトブロックを装着しない基準があるのか」という質問からであった。その施設はルーチンでバイトブロックを使用することを止め、非適応患者にはバイトブロックは積極的に外していきたいという想いからであった。
その中で様々な意見がメーリングリスト内で飛び交った。
バイトブロックの非適応患者に「脳外以外」「歯がない患者」「意思疎通可能で意識障害がない患者」が挙げられたが、これらを明確に基準としている施設はなく、個人に任せているという施設や、スタッフと相談して決定している施設などがほとんどであった。

挿管患者に抑制を装着する基準などは明確にされているが、バイトブロックにはこれらの基準はない(知らないだけかもしれないが)。バイトブロックは抑制同様ICUではルーチン化された文化的な業務である。クリティカルケア領域では患者個々に合わせたケアが要求される。バイトブロックも患者個々に合わせて種類を考え、不要な患者には外すよう関わっていく必要があるのではないか。少なくとも、上記のバイトブロック非適応患者には装着しないようにスタッフ間で相談しなくても良いのではないだろうか。私たちはルーチンで患者さんを看ている訳ではないのだから。

2014年10月15日水曜日

SSCGの和訳が公開!

Surviving Sepsis Campaign:重症敗血症および敗血症性ショックの管理に関する国際ガイドライン(2012年版)の和訳について


突然ですが、敗血症のガイドラインって知っていますか?

2002年に米国集中治療医学会(SCCM)と欧州集中治療医学会(ESICM)、国際敗血症フォーラム(ISF)の合同カンファレンスがスペインで開催され、「5年間で重症敗血症患者の死亡率を25%減らす!」という目標を掲げたキャンペーンが開始されました。
これがよく聞くSSC(Surviving Sepsis Campaign)です。

そして、2004年にSSCGと言われる国際敗血症ガイドラインが発表されたのです。

以前、看護師版の敗血症ガイドラインをブログで書き込みましたが、これもSSCGがよく引用されており、基となっているでしょう。
このガイドラインは4年毎に改訂されており、2008年、2012年にそれぞれ発表されています。
しかし、どこを探しても2012年のガイドラインは英語ばかり、、。
「う〜、、読みたいけど読めない。。」と嘆いていましたが、たくさんの先生方の協力によりついに和訳されました!
しかも、SSCGの最新版がSCCMのホームページに載ったのです。
http://www.learnicu.org/Pages/Guidelines.aspx


和訳を直接読みたいという方はこちらを。
http://www.survivingsepsis.org/SiteCollectionDocuments/Guidelines-Japanese.pdf
誰でも気軽に読むことができます。


これを読んで、「治療に口出しをしろ!」と言っているのではありません。
看護師として、チーム員の一人として、共通言語、共通理解をすることが大切なのです。

このガイドラインを読んで、もう一度看護師版の敗血症ガイドラインを読むと視野がさらに広がるかもしれません。
皆さんの参考になれば幸いです。

2014年10月12日日曜日

学会の意義

学会の意義ってなんだろう。

って最近思います。こういう思いはそれほどまれじゃ内容で以下のリンクにもより深い考察があります。

http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/gakkai.html
http://blog.goo.ne.jp/druchino/e/75059f5016cf45412787ad42f2e0ac35

それほど最新のおーっ!ていう知見が発表されるわけでもなく
テーマもぼんやりしてたりして学会なの?みたいなのもありますよね。

結局のところ、現在の学会の意義って、
*発表というものを経験してみる
*多施設の知り合いと語り合う
*同窓会があるため
*認定の更新のため
みたくなっているんじゃないかなーと。
私はそもそも学会に知識をもらうと言う点では期待していない(知識だったら結構ネットや本で事足りることが多い)のですが、様々な施設のひとと会ったり、スタッフが刺激になったりする点ではよいのかなーと思っています。で、アカデミックとはいえなくても参加する意義は少しは感じる訳ですよ。

ちょっと困るのが、共同演者も学会員じゃなければならないってこと。ある学会では、執拗に、当日の受付でも共同演者も全員、学会員になっているかを確認し、なってなければ発表できないなどと言ってくる。共同演者なんて、会場に必ずくるとは限らないんだから、来てないなら発表できないじゃん!

まあ、決まりは決まりなんだろうけど、学会って、発表する人あっての学会じゃないのかな(AACNとかSCCMは会員じゃなくてもよいどころか、参加費割引)。「発表させてあげる」的なところがなんだかなーと思います(じゃあ自分たちがたくさん演題だせよ!←すみませんいいすぎです)。

誰に依って成り立って、誰のための学会なのか、考えてほしいです。呼吸療法医学会とかは、一般演題は会員じゃなくてもよくって助かります。ほんとに。



2014年10月6日月曜日

看護に役立つ論文紹介

みなさま

JSEPTICのホームページで、看護師有志で行っている論文紹介をみることができます。
ぜひご覧くださいませ。。

http://www.jseptic.com/nursing_paper/index.html

2014年9月27日土曜日

睡眠とせん妄

一般的には、睡眠とせん妄は深く関連していると信じられているが、実際にはどうどうだろう。
睡眠に関する障害(不眠であったり、昼夜逆転など)は、せん妄の症状(表現系)だったりするので、睡眠障害がせん妄を「引き起こす」のか、結果としてせん妄だから睡眠障害なのかは実はよく分かっていなかったりする、のかもしれない。なんていう疑問に対して調査した研究。

Kamdar, B. B. et al. Delirium Transitions in the Medical ICU. Crit Care Med 1 (2014). 




この研究では、患者が自覚する睡眠に関する質とせん妄に関して調査している。
研究は、別の研究のsecondary analysisとして行われた。223人の内科系ICU患者に対して睡眠の質を調査し、せん妄に関してはCAM-ICUで評価した。睡眠の質と、せん妄への移行に関してその関連性を検討している。
結果をいうと、睡眠の質とせん妄への移行に関しては関連性がみられなかった。

実は、ICUにおいては、睡眠の質がせん妄とどのくらい関連しているかは未だ不明。ICUでの睡眠障害は、環境だけじゃなくって、(思ったよりも)侵襲や薬剤によるものが多いと思う。実際に敗血症患者ではメラトニン分泌のリズムが消失するという研究もあるし。それらに対して環境を調整してどのくらい効果が挙げられるのかは、冷静に考えると・・・・どうですかね(うるさくしてもいいと言っている訳ではありません。)?

PSGなどを使った客観的な睡眠状況と主観的な評価は違うんじゃないかとか、意見はあるとは思うけれど、どちらにしても、一般的に思われる結果、つまり睡眠障害はせん妄を引き起こす、という結果ではなかったことは興味深い。


まだまだよく分かっていないことはたくさんある。