看護師向け敗血症ガイドライン

みなさん、9月13日はWorld Sepsis Dayって知ってましたか?(敗血症なんて興味ないわって言う方もいるかもしれませんが。)
「世界では数秒に1人の割合で敗血症で亡くなる人がいます」、どこかで聞いたフレーズですが、敗血症で多くの命が奪われています。(それでも興味ない?)
敗血症はクリティカル領域ではよく遭遇する疾患です。そのため、医師、看護師、リハビリスタッフ、臨床工学技師などの他職種が連携することが重要とされています。

「Surviving Sepsis Campaign Guideline(SSCG)」は有名ですが、治療がメインで看護師にとってはちょっと難しいかもしれません。
看護師向けのものはないの?

実はあるんです!看護師向けの敗血症ガイドラインが!


2011年に世界クリティカルケア看護師連盟(World Federation of Critical Care Nurses:WFCCN)が63項目の看護ケアを推奨しています。
詳細はAitken LM, Williams G, Harvey M, et al. Nursing considerations to complement the Surviving Sepsis Campaign guidelines. Crit Care Med 2011; 39: 1800-18
WFCCNで発表されており、世界的には有名ですが、日本ではなぜか知名度が低く、まだ翻訳されたものはありません。
内容は、教育、手指衛生、呼吸器感染症予防のためのデバイスの提案や口腔ケア、カテ感染・SSI・尿路感染予防、ジョク瘡予防、アイケア、END POINTなどが記載されています。看護師向けなので、看護ケアの臨床に活かせそうな内容が紹介されています。

例えば、<手指衛生>の項目では、
1、別の患者の所に行く時や、同じ患者に異なったケアをする時などは手袋をしていようが、潜在的に手が汚染されているため、前後で手指消毒することを推奨します。(grade1B)
2、手の消毒方法はアルコール系の消毒を推奨します(grade1A)
3、目に見えて手が汚れている場合は、石けんと流水で手を洗うことを推奨します。(grade1A)
4、血液など、感染する恐れのあるものに触るときは手袋を使用することを推奨します。(grade1D)
(grade1Aが一番推奨されている内容です。)
「こんなの当たり前やん!」と思う人もいるかもしれません。でも、大事なことです。もし、特に先輩看護師にとっては。
新人は先輩の動きを良く観察しています。「あっ!あの先輩、手指衛生せずに他の患者さんのところに行ってる!」「先輩が許される職場なら私もいっか。」となり、その職場では手指衛生の遵守率はかなり低くなるでしょう。

でも、当たり前のことだけど、世界の看護師向けのガイドラインにも記載されるくらい大事なことなんです。

私たち看護師は患者に最も存在です。患者と接触する機会は医療者の中で最も多いはずです。
その私たちが、手指衛生をさぼればどうなるでしょう。。。

看護師だから大切な視点のヒントがこのガイドラインには記載されているように思います。
興味があれば一度読んでください。(英語ですが、、)

また機会があれば、中身を紹介していきますね。

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