CAM-ICUで自己抜管を予測できる?

せん妄のスクリーニングを看護師がなぜやってるか?
といえば、多臓器不全の一種だから、とか、死亡率の上昇に、と答えるのは以外と少数派かもしれない。

看護師がみたいのは、自己抜管しちゃったりするか、だったりする。それを予測するツールとしてせん妄スクリーニングを使う分けだ。では、これはあたっているのか?

実際の経験では微妙な印象もある。いません?CAM-ICUはNegativeでも怪しいひと。CAM-ICUはあくまでせん妄のスクリーニングであって、自己抜管するかどうかを予測しているわけじゃない。

もちろん、せん妄であれば自己抜管するリスクは高まる。しかし、絶対ではない。いわゆるHypoactive Deliriumで抑制なしでも問題ない患者もいるので。

1)せん妄の患者がすべて自己抜管するわけではない。
2)自己抜管する患者はすべてせん妄ではない。

なんだろうかと思う。じゃあ、せん妄のスクリーニングは自己抜管予測に役に立つのか?
たぶん、使える。でも、もともと自己抜管予測のために作られたものではないので、それを踏まえておく必要はある。CAM-ICU Negetiveなのに抜かれてしまった、CAM-ICUは意味あるの?という考えは少し間違っていると思う。せん妄スクリーニンングツールはせん妄をスクリーニングするものであって、自己抜管が起こるかどうかをスクリーニングしているわけじゃない。でも、せん妄の患者はせん妄ではない患者と比較して高い確率で自己抜管をしてしまうと思う。


もしかしたら自己抜管しそうかどうかにはさらに別のスクリーニングが必要かも?

コメント

  1. 同意します。
    CAM-ICUがNegativeでも自己抜管する人います。
    覚醒した時に説明不足だったり、不安だったり・・・
    CAM-ICUの精度と覚醒後の対応不足を混同していることも自施設ではしばしば^^
    看護師にとっては確かに自己抜管を防ぐことが一番のアウトカムになっているところもありますね~
    せん妄が死亡率やADLに影響すること、もっともっと伝えないと・・と思いました。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

カフ圧計がないのですが・・・・

CAM-ICUとICDSCどちらが良い?

急性心筋梗塞、PCI後は心筋酵素のピークアウトまでケアは控えるべき?