患者、家族が治療の限界を感じ、終末期医療を求めているが、治療側は治癒するのでは?というジレンマの対応について


例えばNPPVを行っている場合を例にしてみます。
私もこのような患者の方針について、医師や看護師から相談を受ける事があります。治療の方向性や勝率を冷静に医師とディスカッションします。具体的な治療計画、その治療の勝算を患者や家族の価値観はとりあえず置いておいて、冷静に検討します。
その上で、今、対症療法している(例えばNPPV)についてどの位耐えれば良いのかを、これも冷静にディスカッションします。
で、もしその勝率が悪いと判断すれば、患者の価値を尊重した生き方を支援すべきと思います。
緩和というのは、治療を継続している時から開始すべきであり、このNPPV療法であっても、苦痛緩和として、緩和的な介入を開始するの は必須だと個人的には考えます。
これ以上の治療について手を引くかということについては、医師の見解と患者の価値感(患者の価値感を代行できる他者含め)を多くの時間 をかけて、検討すべき内容だと考えます。答えはその人だけのものであり、悩むプロセスが大事と考えます。

患者本人が望んでいなくても、家族が積極的な治療を望む場合もありますね。本人の思いを家族に考えてもらって、より患者の価値観にそった医療 が提供できるようにしっかり話し合うことが大切だと思います。

このブログの人気の投稿

カフ圧計がないのですが・・・・

CAM-ICUとICDSCどちらが良い?

急性心筋梗塞、PCI後は心筋酵素のピークアウトまでケアは控えるべき?