人工呼吸患者の早期離床

以前、離床に関してはJSEPTICでもアンケートをとったのだが、
ドイツにおける人工呼吸患者の早期離床の実態が、Crtical Care Medicine誌から発表されている。筆頭著者は看護師。


Nydahl, P., Ruhl, A. P., Bartoszek, G., Dubb, R., Filipovic, S., Flohr, H.-J., et al. (2013). Early Mobilization of Mechanically Ventilated Patients. Critical Care Medicine, 1.


2011年の調査で、指定した1日の人工呼吸器を使用している離床状況をWeb-based アンケートで報告してもらい、116施設からの報告を受けた。
気管挿管中に限れば、92%がベッド上(ベッド上での座位も含む)、6%が端座位、2%が立位。これが気管切開になれば端座位が39%に増えた。離床できない理由は「循環動態不安定」「鎮静が深い」が多数であった。
気管挿管中の端座位がかなり少ないことが分かる。他の研究ではもっと進んでいるような印象を受けるが、この研究では人工呼吸患者すべてを対象にしている(離床の研究では、72時間以上人工呼吸を行っている患者やもともとのADLが低い患者、CPAとか、いろいろな除外基準を使用して患者を絞っているのが普通だと思う。この研究は絞れていないので離床している率としては低く見積もられてしまう)。

この研究で面白かったのは、結果よりも方法。指定した1日の状況をサーベイするもの。手続き的に簡単にできれば、実態を調査するのに適した方法。難関は??各看護部?知っている偉い人教えて欲しい。





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