看護研究??

多くの病院で「看護研究」はある年代にとって必須らしい。例えば3年目は看護研究をやらないといけないとか。うちの病棟から一個は出さないといけないとか、うちの主幹で学会やるから出せとか。

これ、なん何だろうってよく思います。多くの場合、その強制的な看護研究は学会発表されず、院内の発表会で終わりなんですよね。学会発表までいくにしても、県内の看護協会主催の学会とかね(専門学会よりもそういうのが病院には喜ばれるのがちょっと微妙)。
もちろん、論理的な思考能力とか、自分の経験を客観的にまとめることにこういう課題が役に立つのは否定しません。でも、どっかのラインでそういう教育的なことではなく、看護部の意向とか何か政治的な方向に流れていくような。うちの病棟(あるいは病棟)から一つもないのは恥ずかしいとかね(そういう事を言うのであれば、そういうことを言う人が計画的に研究のデザインを練り上げ、実施すべし。そして若い看護師に手伝ってもらって連れて行けば良い。)。

その結果振り回されるのはスタッフ。勤務も厳しい中でそういうDutyも課せられ。。かつ、指導者も研究の経験もないから言っていることが二転三転する。気に入る結果が出ないとやり直しを命じられる。その結果、二度と研究なんかやりたくないと思う。

学会ってそういうものじゃないと思う。特に若いスタッフにとっては、自分の施設以外でどのような実践をやっているのか?どんなことを考えているのか?どのようなことがスタンダードだと言われているのか?などを知るとてもいいチャンス。そういうチャンスを活かせるようにしたいものです。

蛇足ですが、「看護研究」っていうのも実はちょっと異和感。医学研究とか、薬学研究とか、いちいち言わないんだから、ただの研究でいいのでは?(多職種から突っ込まれたときに「看護研究」であることがうまい防護壁になるのかな)


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